柳原 佳奈 さん 
(現在、大学院博士前期課程1年、生物応用化学専攻)

 私の研究は、動物細胞培養の改善です。現在、医薬品(抗体、インシュリン)などの生産や、バイオ人工臓器の研究に、動物細胞が用いられています。しかし、動物細胞は増殖が遅いために、培地(ビタミンやアミノ酸を含み細胞を培養するためのもの)にウシ血清を添加しています。ところが、ウシ血清を使用することで狂牛病などの懸念があります。そこで、私の研究室では、ウシ血清の代わりに絹から得られるセリシンを用いることができないか研究しています。
 1つの実験からは、見方によって何通りもの可能性を見出すことができます。その可能性が正しいかどうかを新しい実験で確かめて、日々少しずつ結論に向かっています。1つの研究をするには、根気と体力が必要であることを常に実感させられます。それと同時に、新しい発見を期待してわくわくしたり、がっかりしたり、高校では味わえなかった研究のおもしろさを味わっています。
 また、教科書の写真や絵でしか見たことがなかった動物細胞が、培養してみて始めて身近なものに感じられました(今や、細胞は私にとってペットのような存在です)。細胞は、観察しているだけでも色々なことを教えてくれます。例えば、ウサギの角膜細胞は、培養皿に付着して増殖し、細胞密度が高くなると膜状の形態を示し、決して細胞の上に細胞が増殖することはありません。このことより、角膜細胞の持つこの性質が、角膜という組織を構成する上で重要であることが理解できます。
 大学での経験は本当に自分を成長させてくれます。特に、学会では、最先端の工夫や知識を学べ、自分が何をするべきかを理解する上で大変役に立ちました。スペインのグラナダで開かれた国際学会では、よりグローバルに研究分野について学ぶ事ができました。海外での研究発表は本当にすばらしいものです。大変貴重な経験をさせていただきました。
 大学に入ると新しい未来が待っています。来るべき未来に Good Luck !!

(高知県 土佐高等学校卒)

1. 丸山 恵美さん (生物応用化学科4年生)からの一言
2. 井阪 僚 さん  (生物応用化学科4年生) からの一言
3. 大西正浩さん (大学院博士前期課程1年)からの一言
4. 柳原佳奈さん (大学院博士前期課程1年)からの一言
5. 田中基晴さん (大学院博士前期課程1年)からの一言
6. 石村純一さん (大学院博士前期課程2年)からの一言
7. 廣垣和正さん (大学院博士後期課程1年)からの一言
教官から、高校生・受験生への一言
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